Azure SQL Database / SQL Managed Instance のバージョンに関して

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こんにちは。SQL Cloud サポート チームのリョウです。

今回の投稿では、Azure SQL Database (SQL DB)、SQL Managed Instance (SQL MI) におけるバージョンに関してご案内します。

SQL DB、SQL MI の SQL エンジンバージョンに関して


SQL DB、SQL MIは常に最新の SQL エンジンバージョンを提供しております。これらの製品は PaaS サービスですので、お客様はご利用中の SQL DB、SQL MI のバージョンを制御する事はできず、また意識する必要もございません。
オンプレミス SQL Server をご利用されているお客様は、「バージョン 12 (SQL Server 2014)」といったバージョン概念に慣れ親しんでいると思いますが、SQL DB、SQL MI は PaaS サービスであるため、オンプレミス SQL Server の様なバージョン概念は存在しません。そのため、例えばですが、SQL DB、SQL MI のバージョン 12 だったとしても、オンプレミス SQL Server のバージョン 12 とは異なる SQL エンジンですので、オンプレミス SQL エンジンバージョンと PaaS サービスの SQL エンジンバージョンは全く異なるもので関係ないとお考えください。

バージョンアップデートに関して


SQL DB、SQL MI は定期的にバージョンのアップグレードを行っております。アップグレードはマイナーアップグレードとメジャーアップグレードの 2 種類ございます。

・マイナーアップグレード


マイナーアップグレードは、以前のバージョンと互換性を保つ様にバージョンを更新します。マイナーアップグレードは、セキュリティパッチの適用や新規機能の実装が中心となっており、既存の機能が使えなくなることや既存の機能の動作が変わることはございません。
また、マイナーアップグレードは定期的なメンテナンス時に更新しているため、お客様はマイナーアップグレードのタイミングを意識する必要はなく、既存のアプリケーションの改修や事前の検証を実施する必要もございません。

・メジャーアップグレード


メジャーアップグレードは基本的に実施されません。メジャーアップグレードは、製品アーキテクチャの変更など大きな仕様変更時に実施されるものであり、SQL DB、SQL MI をご利用中のお客様に大きな影響を与える可能性がございます。そのため、弊社にてメジャーアップグレードを実施すると決断した場合は、実施予定の数年前から予測される影響範囲の通知や移行・検証方法のご案内をさせて頂く流れとなっております。
この方針により基本的にはメジャーアップグレードは実施しないが、仮に実施したとしてもお客様は、移行・検証の時間的猶予がございます。

ご利用中のバージョンの確認方法


現在ご利用中の SQL DB、SQL MI のバージョンをご確認したい場合はご利用中の SQL DB、SQL MI に接続し、「SELECT @@version」を実行する事で確認する事ができます。
一方で、以下にてご紹介しますドキュメントの注意事項欄にも記載されておりますが、SQL DB、SQL MI に対して「SELECT @@version」を実行しても正しいバージョンが返ってこない場合がございます。実際は常に最新バージョンをご利用している事になりますので、この点ご安心ください。

詳細に関しては、以下の公開情報をご参照ください。

@@VERSION - Transact SQL 構成関数

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。